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がん治療症例

毎週ヨットを楽しんでいる膵臓がんの男性(73歳)

この患者さんは、3年前にステージ1Bのすい臓がんの手術を受けています。そのときはがんをきれいに切除できたそうですが、手術の1年半後に腹部に再発、その時点で腹水が溜まっていました。そこで当時の担当医はジェミシタビンとTS‐1という抗がん剤で治療を始めました。

ところが手術後、CA19‐9という腫瘍マーカーの値が一時は下がったものの、その後180くらいまで上がってきました。通常、このマーカーの数値は40以下が望ましいのです。

患者さんは、このタイミングで和田クリニックのセカンドオピニオン外来にやってきました。私はまず食事指導を行い、そして体力的に厳しいジェミシタビンの静脈投与をやめるという方針で治療をすすめることにしたのです。ジェミシタビンに代わってTS‐1という抗がん剤を通常の半量だけ服用することをすすめました。通常であれば100ミリから120ミリ使うところを、50から60ミリの量に減らしたのです。

しかし数カ月様子を見たのですが、腫瘍マーカーの数値はなかなか下がらなかったので、青梅エキスを飲んでもらうことにしました。この患者さんは糖尿病でもあるので、青梅エキスは糖尿病にもよい効果が期待できます。青梅エキスを飲みはじめると腫瘍マーカーの数値が下がりはじめ、最近では腫瘍マーカー(CA19‐9)が37まで下がっています。

がん治療に必要な体力(免疫力やと抗酸化力)を向上させるために行った治療は、玄米生菜食による食事療法、青梅エキスと雲南イチイのお茶、ビタミンCの服用、丸山ワクチンの利用です。またこの患者さんは、甲田式玄米生菜食を数カ月にわたって厳密に守っています。

初めてお目にかかったときは、動くことも精一杯というくらい苦しそうな状態でしたが、今は元気になって毎週末海に出てヨット遊びを楽しんでいくというくらい劇的に改善した喜ばしい症例です。